キオビヤドクガエルの飼育・繁殖情報

キオビヤドクガエル

キオビヤドクガエル

学名
Dendrobates leucomelas (Steindachner, 1864)
他の販売名
大きさ目安
4cm
温度目安
22~28℃
(熱帯域のカエル)
価格目安
15,000~30,000円
飼育難易度

簡単

繁殖難易度
簡単
生息地
ギアナ高地周辺(ベネズエラ・ガイアナ・ブラジル)

※上記はGoogleMap上での代表地域を示したものです。厳密な生息範囲ではありませんので、参考情報までに。

目次

主な特徴

木の上にいるキオビヤドクガエル

「キオビヤドクガエル」は真っ黒な体色に鮮やかな蛍光イエローが特徴のヤドクガエルです。

スポーツカーを連想させるその強烈な見た目から、最も知られたヤドクガエルの1つ。飼育下で繁殖されたものが安定的に流通するので、そういう意味でも大定番と言えるでしょう。

ヤドクガエルは、昼行性でかなり小さな虫を何度も摂食するスタイルの生活を行うため、鑑賞性がとても良いのもポイント。一般的なカエルは昼間全く動きませんが、明るい時間帯からエサを探し回る様子を観察することが出来ます。

またキオビヤドクガエルが発するメイティングコールは、鳥のさえずりのようで音色も美しいため、聴覚的にも楽しめるカエルです。

小さな餌を用意する必要はありますが、病気に強く飼育が比較的容易であることから、ヤドクガエルのみならずカエルの入門種としても向いています。

なお強烈な毒を持っていると思われがちですが、毒は現地の虫を食べることで生成されるため、ごく一部を除き流通しているものは(ほぼ)無毒です。(アマガエルぐらいの毒性はアリ)

モルフ

キオビヤドクガエルには複数の地域変異・改良品種である「モルフ(タイプ)」が存在しますので、代表的なものをいくつか紹介します。

ガイアナイエロー(Guyana Yellow)

キオビヤドクガエル

ガイアナ協同共和国のロカリティを由来に持つモルフです。

最も代表的なタイプで、背中にバンドがありその中に複数の黒スポットが入るのが特徴ですが、個体により多少の乱れがあります。

ガイアナバンド(Guyana Band)

こちらも同じくガイアナ協同共和国由来のロカリティです。

ガイアナイエローと似ていますが、背中のバンドはより太くバンド内に黒スポットがないのが特徴です。また他モルフなどと比べて少し大きめなのも本モルフならでは。

ファインスポット

黒のスポット柄を細かく品種改良したモルフです。

セロオータナ(Cerro Autana)

キオビヤドクガエル”セロオータナ”
キオビヤドクガエル”セロオータナ”の足部裏側

こちらはベネズエラ・ボリバル共和国の「Cerro Autana (オータナ山)」のロカリティです。

黄色カラーが「緑っぽい黄色」なのが特徴で、特に脚部裏側は水色に近づきほんのりグラデーションカラーを持ちます。また背中に入るバンドはガイアナイエローと比べると細い個体が多いです。

飼育ポイント

極小の虫しか食べない点に注意します。それ以外は丈夫です。

小さな虫を常に探し回ってパクパク食べるタイプのカエルであり、アマガエルなどと比べるとずっと小さな虫が必要であることに注意が必要です。

トリニドショウジョウバエのプラカップ

基本的にエサは「トリニドショウジョウバエ」、コオロギであれば「ピンヘッド~2令コオロギ」が主体になります。

それ以外は病気やうつ病耐性がかなり強く、エサさえ用意できれば飼育はとても簡単です。基本的な飼育方法は以下をご参照下さい。

繁殖

容易です。環境が整っていれば梅雨時期に自然と産む傾向があります。

雨時期を感じ取るとオスはメイティングコールを発するので、抱卵したメスがいて産卵場所があれば繁殖が狙えます。

雌雄の違い

キオビヤドクガエルはハッキリした性的二型がありませんので、判別は難しいです。

メスの方が大型化し抱卵するとお腹もぷっくりしてきますが、オスはスリムな体型をしており、メスと比べてやや小柄です。半年~1年しっかり育てれば雌雄はかなり分かりやすくなりますが、それでも僅かな違いであるため日頃からじっくり観察する必要があります。

キオビヤドクガエルの雌雄

なお成熟したオスは飼育環境が整っていると「ピリリリリリ・・・・・」と美しい高音の音色で鳴くため、それを目撃すればオスは確定で判別可能です。

繁殖の流れ

小さな洞窟など「屋根のあるくぼみ」の中に産む傾向があり、そのような産卵場所を用意するといずれ卵が見つかります。

タッドプールに産み付けられたアイゾメヤドクガエル”アズレウス”の卵
タッドプールに産み付けられた卵
(これはDendrobates tinctorius)
オタマジャクシを背負うキオビヤドクガエル

2週間ほどでオタマジャクシは孵化し、孵化したオタマジャクシはオス親の背中に乗り込みます。

背負った親は水場を探してオタマジャクシを運びますので、プリンカップなど小さな容器に水を貯めておけば、オタマジャクシの回収が可能です。

水場に落とされたキオビヤドクガエルのオタマジャクシ

オタマジャクシは熱帯魚用フードなどを与え、およそ2ヶ月ほどで子ガエルとなります。

上陸直前のキオビヤドクガエル

その他・補足情報

性格はシャイだがうつ病には非常に強い

キオビヤドクガエルはシャイなヤドクガエルであり、たくさん草を茂らせたり・穴など隠れる場所を用意すると隠れ場所にいることが多い性格です。

巣穴に隠れるキオビヤドクガエル
洞窟を用意すると結構入ってくれる。

エサを察知すると普通に出てきますが、レイアウトの組み方によっては観賞しにくくなるので注意したいところ。とはいえブルー系のマダラヤドクほどシャイなカエルではないので、それなりには前に出てきてくれます。

しっかり鑑賞したいのであれば隠れ場所とオープンエリアを考えつつレイアウトする必要があるでしょう。

さてシャイなカエルではありますが、うつ病耐性はかなり強くストレスで負けるということは経験上一切ないのでその点は安心です。

同属のマダラヤドクガエル・アイゾメヤドクガエルの場合、別種はもちろんのこと同種の別モルフのヤドクガエルと同居した場合でも、ストレスで参ってしまうということが多々見られますが、一方キオビヤドクガエルではそれが全くありません。とても飼育しやすいヤドクガエルだと思います。

同じ入門種、ミイロヤドクガエルと比べて

ミイロヤドクガエルとキオビヤドクガエル

ヤドクガエルの入門種としては「キオビヤドクガエル」の他、「ミイロヤドクガエル」も定番ですので、どちらが良いか?と考えている飼育者向けに少し触れておきます。

基本的なこととして、ミイロヤドクガエルも同じく丈夫なヤドクガエルであり、特筆点としては繁殖容易かつ多産ゆえ価格が非常に安いのがメリット。対してキオビヤドクガエルはミイロと比べると価格がいっきに上がるものの「THE・ヤドクガエル」という強烈なカラーは魅力です。

ミイロヤドクの方がエサの融通は効く

どちらもうつ病・病気に強いヤドクガエルなのですが、ミイロはデカい虫も口にかきこめるのでその点が飼育上はアドバンテージ。顔と同じぐらいのサイズの虫を食べれるので、アダルトであればSS~Sサイズのコオロギも摂食可能です。

トリニドショウジョウバエを狙うミイロヤドクガエルのベビー
このサイズ差でも食べることがある。

よって飼育しやすいのはミイロヤドクの方になるでしょう。

キオビはでかい虫は食べられず、アダルトサイズであってもピンヘッド~SSSぐらいが限度なので、コオロギが成長するとすぐに食べられなくなってしまいます。

動きのヤドクガエルらしさがあるのはキオビヤドク

ミイロヤドクガエルは脚力が高く、エサに向かって大きいジャンプで飛んできてひと口で頬張る性質のあるカエルです。個人的にはミイロヤドクは典型的なヤドクガエルというよりも、アカガエル・トノサマガエルを小さくしたようなカエルだと感じています。

対してキオビヤドクガエルは脚力が弱く、イソイソ動き回ってパクパク食べ続けるので一般的なカエルとは少し異なる「ヤドクガエルらしさ」を持っていますね。ミイロは手にパッド(吸盤)を持ちませんが、キオビヤドクガエルはパッドがあり壁によじ登る等の立体活動もよく行いますので、両者の性質はかなり異なります。

壁を登るキオビヤドクガエル

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さて同じヤドクガエルのグループですが、性質的にはかなり異なりますので、その辺も吟味すると良いでしょう。エサさえ用意できればどちらも丈夫なカエルなので、飼育したい方を選ぶのが後悔しないと思います。参考までに。

なお鳴き声はどちらも美しい高音を震わせ似たような音色で鳴きますが、ミイロの方が音がひとふた周りデカいです。

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当商会では自家繁殖のキオビヤドクガエルを販売しております。是非ご覧下さいませ。

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