自動散水機「モンスーンソロ」、実使用レビュー

GEXから販売の「モンスーンソロ」のレビュー。

実際に開封して、セット方法や使い方、噴射の使用感、惜しいポイントなどを紹介していきます。

目次

製品の概要

モンスーンソロのパッケージ

「モンスーンソロ」はGEXから発売のテラリウム・パルダリウム用自動散水機。オートメーションでノズルから水が散水され面倒な霧吹きが自動的に行われる製品です。

テラリウム内での植物への給水のほか、リクガメやトカゲなどでも乾燥しすぎを防止したり、カメレオンへの水やりにも効果的です。

特にモンスーンソロはタンクも制御コントローラーも全て一体化されているため、これだけで簡単にセットできるのが大きな特徴と言えるでしょう。

スペック
製品サイズ 約 幅14✕奥行き14✕高さ17cm(チューブ・ノズル・アダプターを除く)
チューブ長さ 1.8m
最大水容量 約 1.5L
消費電力 10.5W

開封・内容物

モンスーンソロの内容物

製品箱をあけると「本体」「電源アダプタ」「チューブとミストノズル」「取説」、そしてノズルの予備(袋に入ってるもの)が付いています。

本体

モンスーンソロ、本体前から

本体前面には制御コントローラーの操作部があります。

モンスーンソロ、本体後ろから

裏面はACアダプタを挿すところのみ。

モンスーンソロ、コントローラーと貯水タンク

このようにスポッとコントローラーを取り外せ、貯水タンクと分離できます。

タンクとの取り付けはカチッとならないタイプで取り回しが良いですが、逆に蹴ったりするとそのまま外れてしまうのでその点は注意ポイント。使用した感じとしてはすぐにタンクが外せて、蛇口に持っていけるので好印象に感じています。

なお水を給水する部分にはエアーストーンがついていますが、これは異物を吸わないためのフィルターになります。

変に安い製品だとこのフィルターが十分でなく、ノズルが詰まりやすかったりしますが、ここは長期使用を見据えてしっかり抑えれれてる印象を受けますね。

モンスーンソロ、給水口フタ

本体上部には給水口があり、フタを外せばここからも給水できます。

モンスーンソロ、本体上部

給水口周りは斜面になっておりますので、適当な場所に水を注げば入る設計です。

ミストノズル

モンスーンソロ、ミストノズル

ミストノズルは回転する場所が2箇所あります。

モンスーンソロ、ミストノズルの回転

このようにフレキシブルに動かすことができますので、希望通りに噴射口を向けることができます。

チューブと接続している部分も回転するので、かなり融通が効いて良い感じですね。

電源アダプタ

モンスーンソロ、ACアダプタ

ACアダプターはコンセントを圧迫するタイプなので注意が必要。一般的な横並びのコンセントだと、一番端に挿しても隣のコンセント穴が使えなくなります

セッティング方法

モンスーンソロ、簡単3ステップの組み立て方法

セット方法としては上記のようにとても簡単です。付け加えるならタンクに水をいれるぐらい。

モンスーンソロ、チューブと本体を接続した様子

ノズルとチューブは挿すだけ。(外径6mm規格です)

さて同GEXのケージである「グラステラリウム ナノ」にセットしてみます。

モンスーンソロ、グラステラリウムへのセットその1

ケージ背面のコード穴にチューブを通しつつ、吸盤でセット。あとはノズルを調整します。

モンスーンソロ、グラステラリウムへのセットその2

「グラステラリウム ナノ」(20x20x30cm規格)だとノズルが大きく感じますが、より大きいケージだとそこまで気にならないかと思います。

モンスーンソロ、グラステラリウムへのセットその3

最後にケージ背面についているチューブ用フタをスライドさせて、フタすればセット完了。

あとはタンクに水を貯めれば使えるようになります。

モンスーンソロ、貯水タンクに水入れてる
タンクは遮光グレー色でコケ防止仕様

コントローラーの使い方

タイマー設定はデジタル式で、ACアダプタを挿さないと設定できません。

モンスーンソロ、コントローラー部
電源を挿すと青く光ります!

まず設定するのはモード設定です。

モンスーンソロ、コントローラー部の説明

中央の3つのボタンでモードを切り替え、左から「on:常時ONモード」「o:電源OFF」「cycle:サイクルモード」になります。

左側の常時ONボタンを押すと、噴出され続けられますので好きなタイミングで噴射したい時はこちらです。

まぁ基本的には右側ボタンのサイクルモードで、設定された時間に設定秒数作動するオート噴射での使用になるでしょう。

サイクルモードの間隔・噴射時間設定

サイクルモードはコントローラー左端と右端から、「噴射の間隔時間」と「1回の噴射時間」を設定します。

モンスーンソロ、コントローラー部、1回の噴射時間と噴射間隔時間の設定

左側cycleが「何時間ごとに噴射を行うか?」の設定で、ボタンを押すと「1」「2」「4」「8」「12」「16」「20」「24」時間ごとの設定が切り替わります。(Tはテストモードで1回の噴射のみ行います)

右側durationが「1回の噴射時間は何秒か?」の設定で、ボタンを押すと「2」「4」「8」「12」「16」「20」「30」「60」「120」と噴射時間を切り替えます。

ちなみに上の写真では”1時間ごとに4秒の噴射を行う”といった設定になってますね。

モンスーンソロ、設定項目一覧

ボタンを押して設定を変えたタイミングからすぐ噴射が行われ、以後はその設定で動作するようになります。例えば現時刻15時に12時間毎の設定を行うと、1日のうち15時と3時に噴射されるということです。

サイクルモードは上記それぞれの組み合わせのみとなりますので、例えば朝10時と昼15時に噴射したいというような指定時刻ピンポイントでの噴射設定は不可能になっています。(時計が内蔵されていません)

この点は留意しておいた方が良いでしょう。
(後述しますが24時間タイマーを使えばある程度柔軟に設定できるようになります)

使用感レビュー

肝心の噴射についてはこんな感じ。

モンスーンソロ、ミストの噴射その1
モンスーンソロ、ミストの噴射その2

本体パッケージには「ミスティングシステム」と書いてあるので、細かい噴霧が出るように期待してしまうかもしれませんが、どちらかというと散水機レベルの噴射が行われます。

噴射角度は狭く30x30x45のケージで使用しましたが、全体をカバーすることは出来ません

モンスーンソロの噴射範囲
×マークのところが水滴がつかない箇所。

パッケージに噴射の様子が印刷されていますが、本当にその通りの噴射ですね。

モンスーンソロ、パッケージの使用例
パッケージの印刷

カメレオンへの給水などについては、噴射が部分的であることで体に水滴がつきにくいメリットになりますため、これについては賛否両論かと思います。

とはいえテラリウムで使用するのであれば拡張ノズルキットを使用するのを強くオススメ。そのままだと一部しか散水されませんので使い勝手が悪いです。

モンスーンソロ、拡張して2ノズルにした様子

こんな感じで、拡張ノズルで増設すれば左右から噴射することが可能になるので、テラリウムであれば是非とも別売りノズルを購入しておきたいところです。

噴射間隔設定はややイマイチだが・・・

設定できる噴射秒数は満足しているのですが、時計が内蔵されておらず「~時間ごと」でしか噴射間隔を設定できません。

4時間間隔とか8時間間隔にしちゃうと夜中でも問答無用で噴射されます。テラリウムだと真夜中はそんな要りませんしカメレオンに使うにしても寝てますので、ちょっと使い勝手が悪め。

24時間サイクルで使おうとすると12時間ごとの1日2回か、24時間ごとの1日1回しかありませんので、ちょっともどかしいところがありますね。

24時間タイマーとの併用

24時間タイマーとモンスーンソロ

とはいえここは24時間タイマーやスマートプラグと繋げばかなり使い勝手は良くなります。

コンセントの電源を入れ直しても設定は保存されており、しかもコンセントON時に最初の噴射が行われます

これを利用して24時間タイマーを繋げて昼の間のみ電源を入れれば、例として「朝10時~晩18時の間、2時間の間隔で噴射」ということが可能です。(本体の設定は2時間ごとのサイクルモード)

注意点としては、保証範囲の「メーカーの標準使用」から外れてしまう可能性があり、保証が受けられなくなるリスクがあることです。1つの参考までにお考え下さいませ。(とはいえ半年ぐらいだと普通に使えてましたので問題ないかと思いますが・・・)

吸盤は頼りない

モンスーンソロ、外れる吸盤

ノズルの固定は吸盤式ですが、やはり頼りなく数ヶ月~半年ぐらい使ってるとよく外れてます

外れると変な方向に水が噴射されるので、ちょっとここの固定方式はしっかりして欲しかったポイント。吸盤はどれも劣化して外れてくるのでここは明確にイマイチです。

私は改造してマグネットを付けて固定してますが、他にもメッシュフタなら糸で固定してしまうのも良いかもしれません。

マグネットを取り付けたモンスーンソロのノズル
こんな感じでマグネットを付けて、フタを2つのマグネットで挟み込んでいます。

総評

モンスーンソロ

「出張があってどうやっても霧吹きをあげれない・・・」「霧吹きが手間だなぁ・・・」というのを解決してくれるのが自動散水機。

しかしながら本格的なミスティングシステムを揃えようとすると専門ショップに足を運んで、色々聞かないと分かりづらいものです。

しかしモンスーンソロは「ミストノズル」「ポンプ」「制御コントローラー」「タンク」全てが一体化されている製品なので、非常に分かりやすいのがメリット。開封してすぐ直感的にケージにセットすることができます。

噴射範囲としては狭く30x30cmケージですらカバーできないので、テラリウムであれば別売りの専用ノズルキットを追加購入して2個ノズルにするのを推奨。逆にカメレオン等であれば噴射範囲の狭さはメリットになりますね。

噴霧範囲や噴射間隔設定など惜しいポイントはありますが、ポンプはエアーストーンをフィルターとして使えるだけの強力なモーターが使用されていますので、恐らく長く使える製品であるハズ。

3~6個のノズルを使えるフォレスタの最低ランクのポンプが24Wで、モンスーンソロは1個ノズルで消費電力10Wなのでかなり余裕があります

検討する上で一番注意して欲しいところとして、製品名の「ソロ」にもあるように基本的に1つのケージ向けの製品であること。

複数ケージにも設置したい場合は同シリーズの上位モデルである「モンスーン マルチ」か、正統派ミスティングシステムの「フォレスタ」を検討してみるのが良いでしょう。

よくある質問

タンクはどれぐらいで減りますか?

「12時間で30秒ごと運用」の場合だと、一週間でMAX付近から半分ぐらいまで減る程度です。

1日の噴射時間が短ければその分減りは遅くなりますので、1つの参考までに。

何個までノズルを拡張できますか?

取説によると「モンスーン ソロ」は合計ノズル数は2つまでとなっています。

2個ノズルで使用していましたが、1個と比べるとやや落ちたかな?程度であまり噴射量は変わりません。

ちなみに上位製品である「モンスーン マルチ」は6個までです。

プラケースにも取り付けられますか?

エアーチューブ用の穴が開けられるプラケなら、取り付け可能です。

モンスーンソロのチューブ規格は外径6mmの耐圧チューブです。

プラケースにはエアーストーンを通す用の外径6mmのエアーチューブ穴が開けれるものがありますが、そういったものであればモンスーンソロのチューブを通せるので簡単に設置可能です。

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