ツノガエルの苔テラリウム制作ノート
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苔をメインで使ったツノガエルのテラリウム。
制作方法と反省ポイントなどを紹介。
完成したテラリウムのフォトギャラリー
苔をメインにツノガエル用のテラリウムを作ってみたものです。
私がツノガエル用のテラリウムを試行錯誤中に作った1つで、色々反省点はありますがレイアウト見本として参考に頂ければ。
どこが良くなかったかについては末尾で紹介していますので、ご参考の際は必ずそちらもご覧下さいませ。
スペック | |
---|---|
ケージ | (廃盤)水作 コレクターズLOWE(約幅15×奥行15×高さ15cm) |
照明 | コトブキ フラットLED |
底床材 | NISSO カスタムソイル、造形君 |
植栽植物 | ペペロミア、アラハシラガゴケ |
生体 | ベルツノガエル |
制作手順
ケージに軽石・ソイル・造形君を敷く
ガラスケージに「軽石」→「ソイル」→「造形君」で全体をカバーという順番で敷きます。
今回ケージとしては水作の「コレクターズLOW」(幅15cm)を使用しましたが廃盤なので、コトブキの「ヒュドラ 1517」などが代替としてはオススメです。
ソイルはNISSOの「カスタムソイル」を使用しましたが、これは他社製品でも構いません。
造形君とレイアウト素材で巣穴を作る
今回レイアウト素材としては熱帯魚用の「流木」と「溶岩石」を用意しました。それらを組み合わせて巣穴を作っていきます。
溶岩石を使わずに造形君と流木の入口のみでも良いのですが、そうするとツノガエルが巣穴の上部分で堀り堀りした場合、巣穴が全壊してしまいます。よって何らかの硬い素材を巣穴の外殻に使って壊されないようにするのがポイントです。
巣穴のベースができましたら造形君で覆い、地形を作っていきます。
巣穴部分は深めにしておいた方がツノガエルが居座りやすくなるので、穴部分の造形剤はくり抜いてへこませておくと良いです。(ただしくり抜き過ぎると下のソイルまで貫通するのでほどほどに)
植物・苔を植える
造形君で地形ができましたら植物を植えていきます。
植える場所にあらかじめ穴をあけておき、植物の根っこ周り土を適当に取り除いてはめ込む感じです。はめ込みましたら造形剤を追加して固定します。
今回使用した植物は「ペペロミア」です。テラリウムでもモリモリ育成できる植物ですが、どちらかというと上に伸びる植物なので微妙かもしれません。参考までに。
さて最後に「アラハシラガゴケ」を敷き詰めます。
ライトを設置して完成
最後にライトを設置して完成です!
本テラリウムで使用しているライトは、コトブキの「フラットLED」になります。植物がよく育つのでオススメです。(下のリンクは新型の40~52cmモデル)
基本的な管理や解説については、以下記事をご覧くださいませ。
振り返りと反省ポイント
今回作成したテラリウムは一見綺麗なのですが、ツノガエル用の住居とするなら「フタ付きガラスケージのメンテナンスしにくさ」と「成長を考えると巣穴が小さすぎる」という欠点を抱えています。参考の際は注意下さい。
単なるガラスケージはオススメしない
今回安価なフタ付きのガラスケージを使用しましたが、ツノガエルは居心地の良い環境を求めてケージ内で暴れることがあり、適宜苔の植え直しなど手直しが必要になることがあります。
また人間の手や体などがケージ前に横切ると反射的に舌を伸ばしますが、そうするとガラス面がベタァと汚くなります。
このようにマメな手入れが必要となる場合がありますが、フタ付きのガラスケージだと非常に面倒です。
そもそも水槽自体通気性が悪いので、ライトで温められた空気がムンムンとなりやすく、ツノガエルにとって居心地があまり良くありません。これにより「暴れ」を引き起こしやすい欠点もあります。
上記2つの欠点はGEXの「グラステラリウム」ケージを使用することで解決できますので、それをテラリウムのケージに使用するのが最適です。
グラステラリウムは観音開きでメンテナンスがしやすく、換気口により通気性がかなり良いので長期飼育するつもりであればそちらのケージを強くオススメします。(私はツノガエル用のテラリウムならこのケージに行き着きましたのでこれが良いかと)
巣穴が小さすぎる
今回レイアウトとしては綺麗にまとまっていますが、ツノガエルの成長を考えるとケージサイズと巣穴は小さすぎなので注意して下さい。
同じ感じで作ってしまうとエサの量にはよりますが、1ヶ月ぐらいで巣穴から抜け出すことになるでしょう。
上記の反省点を踏まえて作成したのが以下のテラリウムなので、よろしければそちらもご参考下さいませ。
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