ベルツノガエルの特徴・飼育情報
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ベルツノガエル
(冬眠できれば加温不要)
簡単
※上記はGoogleMap上での代表地域を示したものです。厳密な生息範囲ではありませんので、参考情報までに。
主な特徴
「ベルツノガエル」はクランウェルツノガエルに次いで、定番のツノガエルです。
カラーは赤と緑が入り交じるベース体色に黒の斑紋が入り、成長した個体は背中にイボ状の突起が発達することが特徴です。
体色はグリーン多めで少し~半分赤色が入るのが一般的ですが、赤色の割合が多いものは「レッドタイプ」と区別され、やや高価で取引されています。その他斑紋のパターンにもムラがありますので、個体を選ぶポイントは様々です。
最も流通量の多いクランウェルツノガエルと比べてカラーバリエーションがないものの、赤色・緑色どちらも濃い色をしているのが本種の魅力と言えるでしょう。顔つきもこちらの方が丸く可愛げがあります。
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YOUTUBEにアップロードされている動画のうち、種類が分かりやすいものを紹介します。
※当サイトとは関係がない第三者によるものです。動画共有が許可されたものを紹介しておりますが、権利者からの要望には真摯に対応させていただきます。
飼育ポイント
カエルの中で最も飼育が容易なツノガエルであり、飼育は容易です。
ツノガエルは待ち伏せ型のカエルであるため、プラケース+床材といった簡素なケージで飼育が可能です。
加えて眼の前に通りかかったものを反射的に食らいつく性質から、生きた虫ではなく専用の人工飼料で飼養できるのは他のカエルには滅多にないポイント。
このため飼育に対するハードルは非常に低いカエルと言えるでしょう。基本的な飼育方法については以下をご確認下さいませ。
床材の衛生に注意
ツノガエルで最も失敗するポイントは床材の衛生管理です。
特にウール・スポンジや水を張っただけの飼育ケージでは排泄物由来の毒素を分解する能力がないため、シッコしたらすぐ交換しないと一週間程度で死ぬこともあります。
シッコは無色であるため、ウール・スポンジ飼育では毎日の床材清掃を行って下さい。管理が難しい場合はソイルなどの土系の床材にするのがオススメです。
繁殖
安定的に繁殖されており、繁殖は可能です。ただし狙って工夫する必要があります。
国内・海外共に安定して繁殖が行われているため、繁殖自体は十分可能なカエルです。
ただし温帯域に生息するカエルなので、冬眠から雨季を感じないと抱卵しない傾向があり、オスもメイティングコールを発しにくくなります。
ツノガエルということもあって、狭いケージで同居し続けると共食いのリスクもありますため、しっかり狙って臨まないと繁殖は不可能です。
その他・補足情報
交雑個体が多く見受けられる
残念なことに「ベルツノガエル」と販売されているのに、クランウェルツノガエルとの交雑個体が販売されることが度々見られます。
ベルツノと他のツノガエルを交雑した場合、表現が中間的な個体が出ることは稀でかなりベルツノガエル寄りになるのがたちが悪いところ。よって交雑個体でも「ベルツノガエル」として売られやすい背景があります。
見慣れていると雰囲気が違うなと感じるのですが、正直ベルツノガエル愛好家でもない限り判別は難しいです。そもそもベビーサイズでは判別は不可能でしょう。
判別ポイントとしては以下になります。
- 成長すると背中のイボが発達するはずなのにクランウェルツノガエルのようにあまり発達してこない。
- 色が本来のベルツノガエルと比べて変(クランウェルツノガエルとの中間的な色になる)
ペットとして飼育するならその個体が気に入れば交雑個体でも何でも良いと思いますが、繁殖を視野に入れてる場合はこの点は留意したいところです。
(とはいえ今までの累代過程で既にクランウェルが混ざってしまっている説も根強いのですが・・・)
赤色は広がる傾向がある
赤色は成長に伴って広がる傾向があります。
一部のみグリーンが入るレッド個体であれば、成長に伴いフルレッドになりやすいので少しぐらいなら妥協しても良いかなと思います。
所感
体感2000年代頃ではペットフロッグの先駆けとなる最定番ツノガエルでした。
クランウェルツノガエルのカラーバリエーションの多様化により、2010~2020年頃から人気・流通量を大幅に奪われたベルツノガエルでありますが、イカついゴツゴツした突起はベルツノの魅力ならでは。
赤と緑色についても、クランウェルには出せない高彩度色であることも魅力ですね。
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