グラステラリウムPROと旧モデルの違い|変更点まとめ
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ガラスケージで長らく定番である「グラステラリウム」が、2025年にリニューアルされPROモデルがリリースされました。
2000年代のリリースから2025年までほぼ変わりませんでしたので、ガラスケージユーザーにとってこの衝撃はかなりのものであります(細かい仕様調整は除く)。
※当商会ではケージは取り扱っていません。本記事は純粋な一人の愛好家による紹介です。
サイズ別の販売状況まとめ
まずグラステラリウム旧・およびPROは、ケージサイズにより「新・旧の併売」「旧版が終売」「新リリースなし」が混載しています。
(グラステラリウムの日本代理店はGEXですが、本国カナダおよび世界的にも旧モデルは縮小傾向にある模様)
お使いのケージサイズによっては、PROリリースなしで引き続き旧型販売になったりするので、まずはそこを抑えましょう。
特に60〜90cmモデルのみ「新旧どちらも選べる」ため、ここが最も重要な選択ポイントになります。

30~45cmモデルはPRO一択、旧版は終売
30~45cmモデルの「30XX」「45XX」はPROモデルのみの販売になります。
旧モデルは在庫限りの販売ですので、このサイズは選択肢なくPROモデル1択です。
20cmモデル(ナノ)はPRO版なし、旧一択
20cmモデルである「ナノ」「ナノキューブ」は、旧グラステラリウムのみの販売が継続です。
20cmモデルはPROモデルがリリースされていないため、引き続き旧グラステラリウムが販売されます。
60~90モデルがPRO・旧併売
旧とPROが併売されるのは60~90cmモデルである「60XX」「90XX」です。
世界的には順次PROモデルへ完全移行の流れがあるため未来永劫かは分かりませんが、2026年3月時点の日本だとGEXからは併売出荷されている状況です。
グラステラリウムPROと旧モデルの違い一覧【結論】
結論としては、操作性・テラリウム用途ならPRO、脱走対策や大型生体なら旧モデルが有利です。箇条書きでの違い一覧はこちら。
| PROモデル | 旧モデル | |
|---|---|---|
| ガラス開閉方式 | プッシュ式 (非常に楽) |
フロントロック (しっかり明確) |
| 通気口 | 調節可能 | 固定 |
| 立体バックパネル | なし | 付属 |
| ミスト用ガイド | ガイド有り | なし |
| 脱走リスク | やや注意 (プッシュロックのみでは内側から強く押せば開く) |
比較的安全 |
| 上フタの開閉 | やや悪化 | シンプルで分かりやすい |
| 水張り深さ | 浅めに変更傾向 | 標準的 |
| 30~45モデルのフロントガラス | 1枚構成 | 2枚構成(観音扉) |
それでは実際に違う箇所を紹介していきます。
追加機能・改善された点
30~45cmモデルが2枚扉から1枚のガラス扉に

30~45cmのモデルは元々フロントガラスが2枚で、両端から開く「観音式扉」でした。
PROでは30~45cmモデルは1枚扉に変更され、中央にガラス縁が入らなくなり鑑賞性しやすくなっています。
(60cm以上のモデルは従来通り2枚扉方式です)
フロントガラスの開閉がプッシュ方式に変更
フロントガラスの基本ロック方式が、押し込みでロック・解除できる「プッシュ式」に変化しています。

このように扉を押すと・・・

ロックが解除され、扉が操作できるようになります。
押すだけで開くんで圧倒的に簡単に。間違って開いてしまうリスクはありますが、プッシュ式のロックを固定できるフロントロック機能もあり、併用することで比較的安心です。

フロント通気口が調節可能に
PROでは従来通りフロント下部に通気口がありますが、この通気量が調節可能とパワーアップ。

このパーツが可変することで通気量を大きくしたり、小さくしたりすることが出来ます。


内部スリットはこのような感じですので、最大量はこれになります。
内部スリット自体はかなり大きくなっていますので、調節すれば通気量は従来より大幅にアップ。
ミスト用のチューブ設置ガイドが追加
ケージ上部内側に外径6mmのチューブが通せるガイドが追加されました。

これにより外径6mmのミストチューブ(モンスーン・フォレスタ)やエアーチューブが、スッキリ設置出来ます。
モンスーンに至ってはノズルを固定する穴も付いており、ミスティングを意識した設計に。

反対側にも固定穴があり、2ノズルつけれる。(3030)
微妙なサイズ調整でより規格サイズに近い形へ
ケージサイズは30cm~60cmのガラス水槽サイズに準拠していますが、足パーツ等のせいで若干大きく水槽台を使うと微妙にはみ出てしまう場合がありました。
PROでは若干大きいのは同じなものの、足が出るサイズがより減少。より水槽用品の規格に合う形にブラッシュアップされています。
| PROでの横奥サイズ | 旧と比べて | |
|---|---|---|
| 3030 | 31.0×31.0 | 共に0.5cm減少 |
| 4530 | 46.0×31.0 | 共に0.5cm減少 |
| 6030 | 60.5×31.0 | 横1.0cm減少・奥0.5cm減少 |
| 4545 | 46.0×46.0 | 共に0.5cm減少 |
| 6045 | 60.5×45.5 | 共に1.0cm減少 |
基本的には全体的に0.5cmは余計な幅が小さくなっており、特に60cm以上のモデルでは従来の1/3となっています。(元61.5→60.5cm)
より比較したい方向けに新・旧の仕様表を以下に示します。高さもややですが全体的に減少気味です。


PROで削除・劣化した点(デメリット)
部分開けが出来ない(30~45cmモデル)

30~45cmモデルでは1枚ガラス化して鑑賞性はアップしたものの、観音扉(2枚式)のメリットである「片側だけ開く」ということは出来なくなっています。
中でも「観音扉の廃止」は、人によっては最も影響の大きい変更点。
例えば壁チョロ系のヤモリ・クモ類などすぐ脱走する生体にとっては一部分が開く方が旧タイプの方が使い勝手が良いとされ、ここは飼育者によって評価が分かれるポイントです。
フロントガラスをしっかり固定するなら従来より手間
フロントガラスのロックはプッシュ式となり非常に簡単になったものの、内側から強く押すだけで開いてしまうという強度的な不安を抱えています。

フロントロックは上部ボタンでの追加ロックもあるので、しっかり固定することも可能なものの、そうするとロック工程は2回になってしまうので従来より手間です。
更にフロントガラスには持ち手がなくなっているので、ガラス開閉の評価は飼育生体や使い方によって分かれることになるでしょう。
立体デコレーションパネルが削除

旧グラステラリウムの目印であった「立体のデコレーションパネル」は付属しなくなりました。
コードを通せる穴が付いていたり、アクアテラリウムのベースになったり、使うときは便利なグッズでしたが、残念ながらPROではオミットです。(人工物っぽさがあることから、本格的なテラリウム用途では使用されない傾向があったためかと)
上フタが開けにくくなっている

旧グラステラリウムでは上から見た時に上フタのロック箇所が分かる仕様でしたが、PROでロック方式が変更されています。
ケージ内部へとロック箇所が移動していますが、説明書なしでの解除は難しいでしょう。
また3030ではロック箇所が元々四方の4箇所だったのが、前後の2箇所のみになっており強度的な不安も感じられます。
上端が太くなってしまった
通気口と扉受けについては細くなっている一方で、上端の縁は逆に太くなっています。

このように3030モデルでは上側の鑑賞ガラス面積はほぼ変わりません。
(左PRO:15cm、右旧:16cm。むしろ狭くなった・・・)
ミスティング用のガイドレールやロック機構が上側へと変更となったせいかと思います。
水張り可能な深さは全体的に低下
水張りできる深さはPROだと低下傾向で、一部のモデルは明確に浅くなっています。
| 旧・無印 | PRO | |
|---|---|---|
| 3030 4545 |
約7.0cm | 約6.5cm(-0.5cm) |
| 4530 6030 9030 |
約7.0cm | 約4.3cm(-2.7cm) |
| 4545 6045 6060 |
約12.0cm | 約11.5cm(-0.5cm) |
| 9045 9060 |
約12.0cm | 約12.0cm |
特筆点としては45~90かつ奥行き30cmモデルは深さ4.3cm、従来と-2.7cmも浅くなっている点。
テラリウムをよりターゲットにした仕様だとは思いますが、水を張るレイアウトにとっては明確にマイナスになっているのでここは注意したいところです。(60-90cmモデルは現状PRO・旧どちらも選べますので)
その他詳しい使用感については、実際に触ったレビュー記事がありますのでそちらをご参考下さい。
おわりのまとめ

今回のPROリニューアルでは、より「テラリウム向け」に舵をきった印象です。
通気量の調節機能、ミスト設備への配慮、モデルにもよりますが水貼り部は浅くなっており空間は広く使えるようになっています。プッシュ式のロックも簡単でいいですね。
よってテラリウムユーザーにとっては進化が大きいところだと思います。
一方で大型生体に関する評価は分かれるところ。
旧グラステラリウムでは60~90cmモデルも、大型ヘビ・でかいトカゲ(フトアゴ)などでも使われてはいました。しかしPROではロック方式や上部フタの安定性に不安が残るため、力の強い生体であれば旧ケージの方が安心できそうだな、という印象。
そのため、力の強い生体や脱走リスクを重視する場合は、現時点では旧モデルの方が安心して使える選択肢です。(60~90モデルはPRO・旧が併売されていますので)
- テラリウムユーザー → PROモデル
- 脱走リスク重視・大型生体 → 旧モデル
結論としては、この基準で選ぶのが無難でしょう。実際に60cmクラスで選ぶなら、このあたりが定番です。↓
さて30cm以下のテラリウム用途であれば、カミハタのレプタイルガーデンも非常に優秀なケージです。比較して検討したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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