ツノガエルのオス・メスの見分け方

ツノガエルの雌雄を判別するポイント、判別するうえで間違いやすい注意点を解説します。

オスであるポイント

オスは成熟すると親指外側に「婚姻瘤(こんいんりゅう)」という黒いダコ(通称:抱きダコ)が出来ます。

オスの抱きダコ(婚姻瘤)
ベーシックカラーのグリーンのクランウェルツノガエル
別個体のオス。前親指の外側が黒い。

餌の量・飼育環境にもよりますが、早ければ3ヶ月ほど・ヤング~セミアダルトサイズで確認可能。

雨季を感じるとメスを呼ぶ「メイティングコール」を発するのもオスの特徴ですが、確認できるタイミングは限られます。とはいえ婚姻瘤ができる前に鳴くこともありますので、その場合は早い段階でオス確定が可能です。

クランウェル:「ファア・・!ファア・・!ファア・・!」
ベルツノ:「ブワァッ・・・!ブワァ・・・!」
アマゾン:「ビーーッ・・・!ビーーッ・・・!」
ブラジル:「グワァァ・・・!グワァァ・・・!」
※鳴き方は個体差がありますので参考までに。

鳴嚢をふくらませるブラジルツノガエル
鳴嚢(鳴き袋)は顎下に発達する。

メスであるポイント

メスは先述したオスの特徴にあてはまらず、オスより体が大きい傾向があるのが特徴です。

ブラジルツノガエルのメス
メスの手(ベルツノガエル)

ただしオスの特徴を持たないからといってメスと即断定してしまうのは不確実。

非成熟・未発情のオスと区別できないため、サイズからしてメスだと思っていたのが、翌年冬をあけて梅雨時期に抱きダコが出てくるといったこともあります。また非発情状態や、脱皮・コンディションによっては黒い抱きダコが白くなることがあり、確認するタイミングによっても分かりにくい場合もあります。

メスは卵を持つとお腹周りがぷっくりして腹にうっすら卵の集団が透けるので、その抱卵を確認できればメスの確定診断が可能です。ただし抱卵したとしてもその確認は少し難しいですね。(クランウェルツノガエルのお腹が透ける色変個体であれば明確なのですが・・・)

抱卵しているブラジルツノガエルのメスのお腹
抱卵するとこんな感じでお腹周りに黒い卵が見える。

以上参考になれば幸いです。

末尾参考:全体的な雰囲気も違うが判別は難しい

オスメスの違いは「抱きダコ」「メイティングコール」以外にも、「顔つき・喉のたるみ・手の雰囲気」にも微妙な違いとして表れます。

ただし日頃から多くツノガエルを観察してる繁殖家や愛好家になって、初めて違いが分かる程度の差異しかありません

言語化するのは難しいのですがイメージとしては、メスだと顔付きがスリムで手指もおしとやかですが、オスは顔が童顔で手指がガッチリしている雰囲気があります。

興味があればそのあたりの違いにも着目してみましょう。

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